適応食
動物はそれぞれ歯の形、腸の長さなどにより、その適応食が異なります。私達人間に合った食生活を考えてみましょう。 成人の歯の32本のうち、20本は臼歯です。また前後・左右に動く下顎の運動からみてもわかるように、人間は穀物菜食に適しています。 また、人間の腸は肉食動物よりもヒダが多く、絨毛も発達しています。 特に日本人は欧米人に比べ腸が長く、肉食よりも菜食に適しています。 また、口内で最初に分泌される消化酵素の1つのプチアリン(アミラーゼ)がありますが、これは糖質を分解する酵素であり、肉食動物は分泌されません。このように、私達人間の本来の適応食は、歯の形、腸の長さなどから考えても穀物菜食であると言えます。
身土不二(しんどふじ)の法則 (その土地で採れた物を食べる)
人間は、その土地の食生活に合うように長い年をかけて身体を変化させてきました。これを身土不二の法則と言います。もともとは仏教の教えからきた言葉ですが、自分の身と土は一体であり、自分の住んでいる国、土地で採れた物を食べよう、と言う意味です。 日本では古来、穀物(米・麦・ひえ・あわ)を主食に、大豆、小魚、海藻、旬の野菜中心の食事をしてきました。近年の食生活習慣病の増加は、数千年もかけて日本の風土に対応するようにつくってきた先祖代々の体質に、欧米風肉食中心の食生活を急激に取り入れた無理が出た、と言えるかもしれません。
一物全体食(丸ごと食べる)
植物や動物の命を、感謝して、余すところ無く、全てをいただくと言う考えから発していますが、口当たりの良い一部分だけでなく、全体を食べることで炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、その他ファイトケミカルと呼ばれる有効成分などが、捨てられることなく摂取できます。 例えば、大根なら根も葉も、そして根の部分は皮も全て食べる。米なら全体食、つまり玄米です。大切な栄養素や有効成分が精製され、精白されて減ってしまった白米や白砂糖や白パンは「三白の害」とも言います。食品はなるべく未精白の物や全体を丸ごと食べるようにしたいものです。